プラチナ・ギルド・インターナショナル
日本代表 ハンキンソン尚子
●あらためて今求められる、プラチナの「不変性」
昨年、私たちは未曾有の災害を経験し、これほどの無常を感じたことはありませんでした。今まで当たり前であった世界観がガラリと変わってしまったことで、そこに人の絆や利他的なマインドが新たに生まれてきています。そうした無常観のなかで、それではプラチナの位置とは何かと考えたとき、それは「不変」ということではないでしょうか。プラチナ自体がとても安定している貴金属であり、生まれながらの白さを持ち、粘性に優れ、いつまでも輝きが変わらないといった特性から見て、変わってはいけないもの、または変わらないものの象徴、それがプラチナ・ジュエリーの本質ではないかと考えています。
●消費者マインドの変化を捉えて
消費者マインドの変化として、自分のための消費からより利他的なマインド、つまり大切な人へのギフトというマインドセットが出てきています。家族のため、愛する人のために、自分の思いを伝える手段の一つとして、または一生変わらない大切な想いを託してプラチナ・ジュエリーを贈るという消費行動が目立つようになりました。
またこれまで以上に「本当にいいものとは何か」、「お金を払う価値がどこにあるのか」という、より計画性のある購買行動への変化も見られます。これは「Less is more」や「Back to basic」という言い方ができるかと思いますが、今まで珍しいものに走りがちだった消費者が、ベーシックで時間が経っても変わらない魅力ある商品に戻る傾向にあり、それはプラチナ・ジュエリーにとって着目すべき点です。そこに「なぜプラチナなのか」をさらに消費者に理解して貰う必要があると考えています。
PGIの四半期ごとの販売調査でも、プラチナ・ジュエリーは震災により一時落ち込んだものの、その後大きく改善しています。この原因は、日本人がプラチナ好きであることに加え、消費マインドが震災から回復するのと歩調を合わせるように、金とプラチナ価格が接近し、メーカーの生産が割安なプラチナに移行し、購入されているというサイクルが出始めてきている影響もあると思われます。
●消費者の購買プロセスに着目
今年も継続して消費者の購買プロセスをより意識した施策を行います。購買プロセスを「欲求の創出」、「来店前の情報収集」、「来店後の情報収集」、「クチコミ」の4つに分類し、「サンクスデイズ・プラチナ」「ブライダル」「ファッションジュエリー」それぞれにおいて、プライオリティをその4つのプロセスのなかでどこにおけば購買へとつながるのかを検証し、優先順位の高いものから一番適切な活動を重点的に行います。
例えば、欲求創出のためにターゲットの目を惹き、心を掴む広告や編集記事などを打ち、来店前の情報収集のためにメディアへの適切かつ効率的なコミュニケーションによって情報を流す。また来店後の情報収集過程では、自信を持ってプラチナについて話せる状態になるための販売員教育、プラチナが分かりやすくディスプレイされる販促ツールの提供といった、それぞれのプロセスにあった施策を的確に行っていきます。
●業界企業とのパートナーシップ強化
PGIの施策それぞれについて申し上げますと、サンクスデイズ・プラチナでは、2011年にテレビコマーシャルを刷新、様々な年代の夫婦間ギフトを全面に打ち出し、ターゲットとする消費者の年齢層を大きく広げました。今年も引き続き同じテレビコマーシャルを使っていきます。また今年からは新たに、より参加しやすい「プロモーションパートナー」の枠も新設しています。
店舗リサーチによれば、夫婦間ギフトでの来店者は、以前は女性一人がほとんどでしたが、最近はご夫婦、女性一人、男性一人が3分の1ずつとなっており、これは夫婦間ギフトが浸透してきていることの表れだと思います。また夫婦間ギフトでは6割近い人がプラチナを考えており、メタルシェアとしてはブライダルに近いものがあります。こうした販売動向を踏まえ、PGIでは、6年目を迎えた「サンクスデイズ・プラチナ」という夫婦間ギフトのマーケットをさらに着実に定着させていきます。
ブライダルについては、「LOVE=Platinum」のキーメッセージを継続しながら、今年は広告を刷新します。「何故ブライダルにプラチナのリングが欠かせないのか」、「エンゲージリングとマリッジリングの役割の違い」、そして何よりも「心の琴線に響く位置づけ」に注力し、パートナーシップをより強化させたジョイント広告枠も新設しています。
ファッションジュエリーでは、これまで通り継続的に行う商品開発サポートや、ますます大切になってくる販売員教育、そして店頭ツール等の提供に力を入れていきます。
さらに今年からは、中国やインドのPGIオフィスとの協力態勢のもと、輸出サポートを強化します。世界でプラチナのジュエリー需要は昨年2%の増加で、その要因は中国によるものでした。年々その重要性が高まっているアジア市場、なかでも中国市場を見据え、日本からのプラチナ・ジュエリー輸出推進のための様々な支援を実施いたします。
これら全ての施策において、PGIでは宝飾業界の皆様とのパートナーシップをさらに強化する所存であり、またそれは、年間を通したプラチナ・ジュエリーのプロモーションを継続していただけるような互いにメリットのある取り組みを視野に入れたものとなります。どうかご期待下さい。
私どもでは本年も、「サンクスデイズ・プラチナ」「ブライダル」といった広告プロモーションを通じ、プラチナは変わらない想いを伝える最高のジュエリーであることを訴求し続けてまいります。さらに商品開発プログラムによって、女性の夢や憧れを最大限に刺激してまいります。
今年、皆様におかれましては実り多き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。